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2014年1月30日 (木)

秘密

2777101_3著:木原音瀬 発行:講談社 本体価格:690円

冷凍庫を買った。死体を凍らせる為に。恋人を殺した。彼の死体がある部屋には帰りたくない。泊めてくれるなら寝ても構わない。啓太がそんな時に出会ったのは年齢や見た目の割に中身が幼い充だった。現実から逃げ、充の元に身を寄せているうちに、啓太は充に惹かれている自分に気付く。

といった感じの展開です。そしてBLです。はい、講談社文庫ですが、元々はBLレーベルからの出版作品の文庫化となっております。

啓太は恋人のDVに曝されているが、それでも相手を愛している。愛しているが、憎しみも強く、心のバランスが崩れ、現実と妄想との境界が曖昧になっているという設定。

充はディスレクシア(読み書き障害)である自分を知らず、自分が出来損ないの馬鹿であり、価値がない、愛されない人間だと思っている。家族に見捨てられ、愛情に飢えているため、必要以上に好きになった相手に想いを向けるという、恋愛対象としては重過ぎる設定。

そんな二人の恋愛作品。この設定だけでも「重い、重すぎるぅ!」となるのですが、内容は結構一途な感じ。互いに欠けたものに手を伸ばしているけど掴めないってな空気感が読んでて焦れます。

オチを言うと、啓太が人を殺したというのは、妄想ということだったのですが、メインよりもその裏にある、充の実家の話しというのが、結構リアル。文庫の後ろ1/3は充の実家に関した話しが描かれているのですが、私はその部分が好きです。

啓太と充が上手くいってること、啓太が充の障害を理解し、充に自信をつけさせたことが描かれているからというのも強いですが、子供の障害を理解せず、認めようとしない肉親の描き方が上手い。

BL? 男同士のアレだろ? といった偏見無しに読んでもらえたらいいなぁと思う作品です。

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コメント

なにこの、私のハートを悶えさせるような
設定は!!!!
本屋にいかなきゃー(笑)(笑)

この作家さんの作品、多分エコさん好きになるだろうなと思いますよん♪
講談社の文庫落ち分しか読んでいませんが、どれもが結構読み応えアリ。
「美しいこと」なんて切なすぎて(ノД`) ラストの台詞とか堪らんかったっす!

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