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2011年3月15日 (火)

ストーリー・セラー

ストーリー・セラー Book ストーリー・セラー

著者:有川 浩
販売元:新潮社
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済みません、またまた有川さんの作品です(^_^;) 本当にこの人の書く文章と世界が好きなんだなぁと思ってしまいます。ラブコメも良いですが、こういった重い感じのものも、もの凄く好き♪

sideA は作家である妻が「考える事で自分の寿命を削ってしまう奇病」に罹ってしまった夫の側で語られる物語。彼女の一番の読者であり、ファンであり、彼女を作家になるように勧めた夫。それに答えて実際に作家となった妻。だけれども、その為に彼女は過去のトラウマや人間関係に翻弄され、心を病んで行く。そして最終的に罹ってしまったのが致死性脳劣化症候群という、思考することによって生命維持に必要な機能だけが破壊されて行くという奇病。彼女が間もなく死ぬと解っていながらも、夫は彼女が書く事をけして止められないと解っていた。二人が共に過ごした時間を綴った中編。

sideB は作家である妻が夫に「夫が死ぬ話しを書いてみたら?」と言われて、実際に夫が死病に取りつかれてしまい、その言葉に面白半分で作品を書こうと考えた自分を悔む所から始まります。妻の側から語られる夫との馴れ初めから日常、闘病までを書いていますが、実際、それは何処までが本当なのかと思わせぶりな終わり方をしています。相手が闘病するという部分と、二人が共に過ごした時間を綴った中編というところはAと同じです。

「読んだら泣きのツボ直撃」と、本文中にあった言葉をそのまま書こう!! まさに直撃でした。電車でマジ泣きするかと思った! 特にsideA!! 妻の絶筆文章が(T_T) 死ぬ間際、ギリギリまで書き続けたのがこの文章かと思うと、痛い。もの凄く胸が痛い。そして、その対文となる夫の文章も切ない! しかも全部ひらがなだよ。「アルジャーノンに花束を」じゃないですか、このやりかた!! うう、憎い、この書き方が憎い(T_T) しかも内容も重ねるじゃんかよぉ! 本読んでる人は。という、本好きで尚且つ本読みの人間には小憎らしい書きっぷりでした。

sideB はそれと比べるとちょっと弱かったかなぁと個人的には思います。小説を書く事を趣味にしてる人には、共感する部分が沢山あります。書き手で読み手。しかも自分の作品を、書いた本人が自分だと知らないうちに、面と向かって好きって言ってくれる人がいたら……うん、最終的には落ちるね、恋に(;´▽`A`` 自分の心を切り売りするのが小説だと思うので、作品を好いてくれる人は、自分を理解してくれて、共感してくれるんだって思うもの。そんな人から作品の感想を聞いてみたい。そしてその人はどんな人なんだろうって思う。そうなったらもう恋に落ちてるって! などと、読んでいて妙に同意する自分に笑いました。

好き嫌いは別れそうな作品ですね。自分は本を沢山読むタイプで、しかも小説も趣味で書いてるし、出版業界に足突っ込んで仕事をした事もあるんで「ああ、ある、そんなこと」と共感する部分が多かったです。しかも感情移入をどちらのパターンでも容易に出来た(^_^;)

ラブコメで明るい展開が有川さんの持ち味だと思ってる人には多分この作品は好かれないんじゃなかな? 自分はラブコメは有川さんの強い特色ではあるけれども、根底の部分はどちらかと言えば地道な下調べと重いテーマを底にして作品を展開してる人だと思ってるので、どちらかと言えば、これは本質の出た作品なのかなと思いました。でも、コメディ調が強い有川ワールドも勿論大好きです! 

思い切り泣きたいなぁという時に読み返してみたいです。そういや sideA は雑誌を買ってたのに読んで無かったよ……coldsweats01

この作品、交通網麻痺により、学校の方が迎えに来るのを待ってる間に読み終わったんですが、読み終わって目がうるうるしている丁度その時に、学校の方が目の前に来ました(^_^;) 一瞬現実に戻れなくてぼんやりした、しかも目が潤んでる自分を見て、その人はどう思ったんだろうか。気になるわぁ~(T_T)

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コメント

もう見ました、面白いですね

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