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2010年8月 8日 (日)

星条旗の下に生きたヒバクシャたち

俳優の渡辺謙さんがアメリカ在住の被爆者たちのインタビューをした番組です。うん、いい人選ですね、NHK(≧∇≦) 「硫黄島からの手紙」に出演していたからでしょうけれども、彼は昔の日本人の美徳を持っている人ですもの。今の日本を愁いて新聞に一般人として投書しちゃうくらいですから。白血病という病と闘った経験もあるので、ある意味、被爆者の痛みに本当に近寄れる人物だと思います。

番組はやはり考えさせられる事が多かったです。移民や日系人は当時アメリカでは敵国人扱い。その上、人種差別も強い。機を伺って日本に戻ればスパイ扱いだしね。アメリカに残ってたら隔離政策で酷い扱いを受けていたはずです。

被爆して戦後アメリカへ渡った場合も原爆の事を語る事が出来ない状況です。当然、原爆症理解して貰えない。国は日本もアメリカも助ける姿勢を見せない。やりきれない上に病んでいる身体は辛い。それでも彼らはアメリカに生きています。多くの葛藤や複雑な思いがあるんだろうなとは思いますが、インタビューを受けた方々は体験談を淡々と語っていました。時には辛さに涙を流すシーンもありましたけど。

唯一救われたと思ったエピソードがあります。被爆者のお孫さんが書いたエッセイ。その被爆者の方は、アメリカに移住する際、父親に「原爆の恐ろしさを伝えてくれ」といった言葉を託されたそうです。おおっぴらに語る事の出来ない状況で、お孫さんにはその恐怖を正確に伝えられたその方。誕生日にお孫さんから原爆に対する悲しみを綴ったエッセイをプレゼントされたんです。それは老いたその方にとって、どれ程の喜びだったでしょうか。お孫さんは被爆の惨状を知り、攻撃することに恐怖を抱くようになったそうです。

以前、アメリカではスミソニアンで原爆展を開催するという話がありました。しかし、それは退役軍人会と国によって潰されています。不愉快な事実だったから潰したのか、投下が正しかったという事に疑問を抱かせない為に潰したのか、ただ単に自分たちが非難されるのを怖れたのか、忘れてしまいたいのか…… 真実を真摯に見つめることで、色々なことを考えるのは大切なのにね。そのチャンスを潰してしまうなんて、心が貧しいなぁと思います。

それは日本も同じ。南京大虐殺は無かったとか言ってみたり、731部隊やそのメンバーの戦後の状況を率先して紹介することもしないし、捕虜の扱いに関して詳細を語った番組も殆ど無いし、在日アジア人に対して行われた行為も大きくは紹介されない。被った被害の部分だけが強調されていて、自国が行った行為は棚上げ。だからアジア諸国で非難されるんだってば。

夏になると毎回こういった憤った感情を持て余す状況になります。現在の若い世代はこういった事実を知らな過ぎるしね。

平和っていう薄氷の上にいる自分たちを自覚しないと、氷が割れた時にただただ踊らされる駒になってしまうんじゃないかなぁと、不安に思ったりしています。不安に思っても仕方がないんですけれどね(笑)

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