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2009年10月22日 (木)

獣の奏者 完結編

獣の奏者 (4)完結編 Book 獣の奏者 (4)完結編

著者:上橋 菜穂子
販売元:講談社
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読み終わりました。読み終わっちゃいましたよぉ…もっとこの物語の中に居たかったなぁと、淋しい気分で一杯です。まぁ、本を開けば遊びには行けますけれども。

エリンの運命は王獣編(当初これで完結でした)の時にも思ったんですが、決して明るいものではなかったです。王獣編の際は消化不良でモヤモヤしてたんですが、この完結編は胸にストンと落ちる終わり方。作者が言うように、ジェシが生まれたからこそ、出来た話ですね。

個人的にはエリンとイアルが夫婦になっててくれたのが凄く嬉しかったです。もちろん、ユーヤンとカシュガンもですが。

一番キツイなぁと思ってしまったのが、ジェシがエリンの手記を見つけて読んだシーンです。あれは子供としては切ない。大人になれば理解出来るであろう手記でも、まだ母を必要とする歳の子供でしたからね。自分が親に大切にされてないって思っても仕方ないです。その息子の訴えを聞いた父のイアルも辛かったろうに。(産んでも子供が不幸になるぞ的な会話を夫婦でしてたしね)まぁ、最終的にはジェシがエリンの遺志を継いだので、めでたしめでたしですかね。

作者の上橋さんが「アニメに付け足した部分があります。原作の読者なら必ず判るはず」といった事をインタビューでおっしゃってましたが、先日の放映でらしき台詞を見つけました! イアルに薬を持って行った際の会話シーン。エリンが「あなたの右手で守れるものはまだ沢山あるはずです」と別れ際にイアルへ掛けた言葉。これでしょう! 原作をひっくり返したらこの台詞はありませんでした。(すぐに開けました。気に入ってるので栞が入ってるシーンなんですもん)まさに完結編の最後の部分に繋がるような台詞。上橋さんが足してないとしたら、スタッフの方々はなんて原作を愛してるんでしょうというくらいに良い追加部分です。

上橋さんの作品は動物の造形が現実にいる生物の習性をベースにしているので、とてもわかりやすくてよいなぁと思っています。王獣が二足であるのは四足の獣から進化したからと、現生の生物を基準で考えてるのでそうしたといった感じの話を読みました。だからかな。すんなりと生物相が想像出来るんですね。山岳地方の鷲っぽいイメージの王獣。大型で肉食獣の頂点だから成熟も他の生物より遅くて一生涯に産む子供の数も少ないとか。

今回は闘蛇の雌雄分化に関してがそうでした。爬虫類の中には卵の成育場所の温度が数度ずれるだけで雄だけになったり雌だけになったりする種がいます。それを利用して闘蛇の繁殖の話を膨らませてるんで、かなり面白かったです。

現実と地続きのファンタジーというのが、読んでるうちにリアルな感覚を再現してくれるんでしょうね。次に書かれるのは多分新しいものになるのかな。わくわくしながら待ちたいと思います。

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