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2009年4月16日 (木)

鬼にて候 1~3

鬼道師の修行をする少年、保の話です。母が弓削一族、父が童門一族という鬼道師(話では祈祷や占い、祓いなどをしてる)の血筋。しかし、父は本来の神職の仕事をせずに役所勤めをしており、母は普通のおっとりした主婦。母方の祖母がこの頼りない両親に見切りをつけ、弓削・童門のそれぞれの神社の神主職を兼任しつつ、保を跡取りとするべく鬼道師の指導をしています。祖母には見限られている父ですが、実は陰で保に童門一族の鬼道師としての修行をさせていたりします。しかも結構厳しい師匠です。

弓削は陽、慎重で確実な結果を計算して動く。童門は陰、裏で冷徹に、時には無理に事を進めることも辞さない。弓削は女で童門は男といった陰陽といった棲み分けがされているようです。しかも弓削には童門の動きを悟らせないようにしています。何だか秘密でお仕事っていう所がワクワクします。

男は女を陰になり支えるというのも萌えツボですね。父は裏稼業で覆面で「鬼にて候」と言って登場して来たりして、狙い過ぎで思わず「桃太郎侍か!」という突っ込みを入れたくらいです。拍子木鳴らしてイイですか!となっちゃうくらい芝居掛かったビジュアルで読んでしまいました。

作家は横山充男氏。「水の精霊」「幻狼神異記」と読んできましたが、神仏感はずっと変わらないですね。確かご本人もあとがきで同じことを焼き直してるといった意味のことを書かれていたと思います。しかし、前の2作品と今回で違うのが、主人公が「自分は普通」と意識しているから、作品がエンターテイメント的になって面白いということでしょうか。共感しやすく、読みやすくなっています。台詞も多くてラノベ!って感じ。何より1巻読み切り形式なのが良いです。

前2作品は「自分が普通から外れている」と意識していて、ちょっと疎外感があって読む方が馴染めなかったのでは。あと、自分が「こう思ってるんだよぉ!」という文章が長くて、一般的には同調出来ず引くシーンがあったかなぁ。私は作者の言いたい事に解かると頷ける所があったので、新刊追っかけをやっていますが。書き上げて行くごとに、腕が上がってる作家のような気がします。これからも楽しみ!

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